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50代の休日|「何もしない」をタスク化。罪悪感を消す3つの仕組み

50代の夫婦が自宅のソファでそれぞれ読書と休息を楽しみながら、何もしない休日を穏やかに過ごしている様子
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はじめに:日曜の夕方、ソファーの上で絶望する

日曜日の夕方。窓の外が暗くなり始め、テレビからニュース番組や「笑点」のテーマ曲が聞こえてくる時間。
私はよく、薄暗くなったリビングのソファーの上で、天井を見上げながらこう思っていました。

「ああ、また一日を無駄にしてしまった」

朝起きた時は、やりたいことが沢山あったはずなんです。

  • 積読(つんどく)している本を読みたかった。
  • 文字が下手だから、ペン字の練習をしたかった。
  • 本屋に行って、新しい知識に触れたかった。
  • AIと壁打ちして、思考を整理したかった。
  • せめて近所を散歩して、美味しいものでも食べたかった。

「何かやらなきゃ」という焦りで、頭の中はオーバーヒート気味。
それなのに、ソファーに沈み込んだ体は、まるで重力が倍になったかのようにピクリとも動かない。

以前の私は、そんな自分を「なんて怠け者なんだ」と責めていました。
ですが今は違います。これは根性が足りないのではなく、脳から体への「命令(信号)」がうまく届いていない、単なる接続エラーだと気づいたからです。

30代と50代では「動かない」の意味が違う

30代の頃の休日は、もっと単純でした。
昼まで寝れば体力はスッキリ回復し、午後は「さあ遊ぶぞ!」と自然に体が動きました。
当時の「ゴロゴロ」は、次の行動への「待機時間」でした。

しかし50代の今は違います。
睡眠をとっても体のだるさが抜けない。特に寒い時期は、ソファーに沈み込んだ体を起こして、テーブルの上のリモコンに手を伸ばすことさえ億劫になる。
頭では「あの本を読もう」とボタンを連打しているのに、画面の中の自分はフリーズしたまま反応しない。

これは、「意志(リモコン)」と「体(本体)」の連携がうまくいっていない状態です。
リモコンの電池が切れているのに、必死にボタンを押して「なぜ動かないんだ!」と自分に怒っている。これほど無意味なことはありません。

対策:意志力ではなく「仕組み」で解決する

本体が動かない時に、「気の持ちよう」で解決しようとしてはいけません。
必要なのは精神論ではなく、今の状態に合った現実的な対処です。

私は、動けない休日を「有意義な時間」に強制変換するために、以下の3つの仕組みを発動させています。

1. スケジュールに「メンテナンス」と書き込む

動けないと気づいた時点で、私は手帳(またはGoogleカレンダー)のその日の欄に、あえて太字で「メンテナンス」と書き込みます。

空白のままだと「何もしなかった時間(エラー)」に見えますが、書き込むことでそれは「システム維持のために確保した重要タスク」に変わります。
機械の「停止時間」を記録するように、自分の「動かない時間」を「記録(ログ)」として残すのです。
これで、その時間は「管理下にある正常な時間」として処理されます。

2. 「自動インプットシステム」への切り替え

「本を読めなかった」という後悔を消すために、自分の意志を使わずに知識が入ってくる仕組みを使います。
それが「Audible(オーディブル)」「聞き流しYouTube」です。

ソファーに倒れ込んだら、スマホの再生ボタンを1回押すだけ。
あとは画面を見ずに目を閉じれば、音声が自然と頭に入ってきます。

YouTubeを使う日も、私は画面を見ません。
見る前に「今日はこれを聞く」と決めた動画を再生し、ラジオのように扱います。

半分寝ていても構いません。再生履歴が残れば、「今日は1冊分を聞いた」「ニュースを1本聞いた」という事実が残ります。
能動的な読書ができない時は、この「受動的インプット」のスイッチを入れる運用に切り替えます。

3. 合格ラインを「生存」に設定変更する

メンテナンスモード中は、高負荷な処理(外出・勉強・片付け)は強制終了させます。
その代わり、自分への「合格ライン」を極限まで下げます。

「トイレに行けた→OK」
「水を飲んだ→OK」
「生きて夕方を迎えた→異常なし」

これは諦めではなく、「低電力モード」という正しい仕様です。

▼ 50代の休日システム
エラー(動けない)が出たら、直そうとせずに「メンテナンス」と記録する。
そして、自動インプット回線だけ繋いで、復旧を待つ。

まとめ:「出力」がない日も、システムは正常稼働している

私たちはつい、「何かを生産したか(Output)」だけでその日の価値を判定してしまいます。
しかし、システム運用において最も重要なのは、高出力で回し続けることではなく、「致命的なダウンを避けて、稼働を継続させること」です。

今日、あなたはソファーから動けなかったかもしれない。何も生み出さなかったかもしれない。
けれど、システム(体と心)をクラッシュさせずに、夕方まで維持し続けました。

少し専門的な言い方をすれば、これは「エラーなし。正常稼働」の状態です。
バグだらけの自分を責めるのはやめて、今日は堂々と一日を終わらせて寝ましょう。

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ハク
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スローペース生活の実践者
50代の私はまだ立て直しの途中ですが、お金・学び・習慣を少しずつ整えながら、暮らしを軽くするヒントをSlow50Lifeとして綴っています。
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